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実際に放送作家としてデビューするまでは紆余曲折ありました。
大学卒業後、上京して作家になろうと考えていたのですが
その方法が全くわからなかったため、一度就職して東京で働く道を選びました。

作家になれたきっかけ

会社員として働きながらも、ラジオにメールを送ったり、様々な芸人さんのライブや演劇の舞台を見て勉強したり、なんとか作家デビューに結びつく道はないかと日々模索していました。
しかし、実際は特に前進している実感も湧かず、悶々としていたことを覚えています。

ある日、知り合いの劇団のお手伝いを頼まれて、チケットもぎりをしていた時
見知らぬ女性に声をかけられました。
僕はその方が劇団の女優さんか何かだと思い込んで、世間話程度に、作家を目指していることや、自主的に台本を書いていることを話しました。
その話を聞いて、女性が返した言葉は「じゃあ、お願いしてみようかな…」でした。
僕が女優さんだと思っていたその方は、テレビ番組のディレクターさんで、その日はたまたま演劇を観に来ていたそうです。
その番組のワンコーナーがちょうど人手不足ということで、一本書いてみませんか?と声をかけてもらいました。
 
あまりに突然訪れたチャンスで、興奮を通り越し妙に冷静になったことを覚えています。
その日は家に帰って、寝ずに夢中で台本を書き上げました。
結果、その台本を採用していただき、意外な形で作家デビューすることになりました。
その番組はNHKの「シャキーン!」という子ども番組で、以降2年ほどレギュラー作家として使って頂くことになります。

今振り返ってみても、完全に運としか言いようがないタナボタ的な展開です。
しかし、運によって大きく左右されるのが作家業の面白さでもあり、シビアな点だと未だに実感しています。
その後、番組のスタッフさんを通じて、PTAという作家事務所に所属させて頂くことになりました。
アパレルの仕事も辞め、作家業に専念することになり、今に至ります。

part4へつづく…