読書Output5『ストーリーとしての競争戦略』楠木建 著
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5冊目『ストーリーとしての競争戦略』楠木建 著
読書の目的
・経営競争戦略とは一体なにか。集中して考える時間を取っていなかった。
・「ストーリー」として考えれば、作家事務所は得意分野か? 
【エッセンス】
一見して非合理。「バカな」と「なるほど」、略して「バカなる」。
- 戦略の本質は、「違いをつくって、つなげる」
- 戦略をストーリーとして語るということは、「個別の要素がなぜ齟齬なく連動し、全体としてなぜ事業を駆動するのか」を説明すること。
- 戦略ストーリーの絵は「こうすると、こうなる。そうすれば、これが可能になる……」という時間展開を含んだ因果理論。
- 競争戦略の第一の本質は「他者との違いをつくること」。違いとは「程度の違い」と「種類の違い」
- SPとはポジショニングの戦略論。レストランで言えば、シェフのレシピ。「他社と違ったことをする」考え方。逆説的に言えば、競争しなくても済むような位置どりを見つけようという考え方。
- OCとは組織能力。厨房の中に注目する。「他社と違ったものを持つ」考え方。独自の強み。セブンイレブンの仮説検証型発注やトヨタの生産方式はOC。
- 本当のところ、誰になにを売っているのか。スターバックスはコーヒーではなく、第三の場所(家庭、仕事場の次)を売っている。
- 「第三の場所」これがコンセプト!
- だからフランチャイズ方式を取らず、直営店方式(起)。メニュー、スタッフ、空間、立地。第三の場所(結)
- 一見して非合理。「バカな」と「なるほど」、略して「バカなる」。
- 面白い映画シナリオを書くための必勝法がないように、優れた戦略ストーリーを作るための普遍の法則もない。
【アウトプット】
「バカなる」で競争相手がいない世界へ。
- 実は他社のことをわかっているようでわかっていない。まずはそこからだな。
- わかりました。
- これもわかりやすい。だけど、もう少し待って。
- なるほど……。違い、と一言で言っても2種類ある。
- これを見つけないと。HPのトップの文章を変えた。あれもこれもやれますよ、ではダメだ。
- 実はこれは地味にうちの会社にはあると思う。言えないけど。
- よく考えたら、もしかしてこういうことかな?というのはある。ここには書けないけど。
- コンセプトを言語化して、世に出す。
- 一部ではやっているがあまり活発ではない。あの部分を引き出せばストーリーに厚みが出る。
- バカなる!これはいい。考えます。これが賢者の盲点を衝く!先見の明
- シナリオも書きながら考えて結果違う展開になることもある。戦略もそう。
【雑記】
これを読んでいる間に、新規のお問い合わせがあった。
ブログやっててよかった。
そのクライアントと話しているうちに気づいたんだけど、ウチの強みは企画を立てるだけではなく、その先の制作まで請け負えること。
よく「当店は何で知りましたか?」みたいなアンケートあるけど、ウチもやろうかな。