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はじめまして。PTAの鈴森ゆみです。

記念すべき第一回目のブログです!

選んだテーマは『星5つの映画と心に残ったセリフ』


見た映画の中で「個人的に大満足!」と感じた作品をピックアップします。
解釈違いもあるかと思いますが、ご容赦下さい。

必ず一つ心に残った台詞を書く。という縛りを付けた為に、ある程度のネタバレもあります。読む際はご注意下さい。


『小説家を見つけたら』

小説家を見つけたら [AmazonDVDコレクション]
ショーン・コネリー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2016-09-21


「ある一つの願いが、私の場合はこの年になってやっと叶った。友情という贈り物だ。そう、彼は私の友達だ」

数ある映画の中で、どうしてこの映画を第一回目に持ってきたかと言うと、家にDVDがあったからです。購入したのは大学生の頃。短大のカリキュラムが忙しすぎて、実家暮らしを良い事にバイトもしていなかった私が、なけなしのお金を払って購入したものでした。それほど感動したんですねぇ、当時の私。

16歳の黒人少年ジャマールと、偏屈な天才小説家ウィリアムの心の交流と再生を描いた物語です。

ジャマールは大人も驚くほどの知識と文章力持ち合わせているのですが、その才能を発揮する事もなく、「これでいいのかなぁ」となんとなく思いながら日々を過ごしています。
そんなある日、友人達に唆されて、お化け屋敷と噂されるウィリアムの家に忍びこみ、リュックを置き忘れてしまう所から、二人の交流が始まります。

”何故1冊しか本を出したことがないかという事は、絶対に聞いてはいけない。”

これが、ウィリアムがジャマールに約束させた事でした。
ウィリアムは天才と称されながらも、今まで一冊しか本を出版した事がないのです。
その理由がわかる野球グラウンドのシーンがとても素敵なので、ぜひご覧ください。

終盤、とある事情で人との関わりを一切断ち切り、大量の本に囲まれながら小さな世界だけで生きていたウィリアムは、何年も使ってなかった自転車のタイヤに空気を入れ、夜の街へ漕ぎ出します。
セリフは何もないのですが、ショーンコネリーの表情や、ブロンクスの街並が心にグッときます。