【ハシモトコーキ】MV考察日記1『Radiohead/Daydreaming』
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音楽に対応する映像作品がプロモーションという領域をとうに超えてしまって、PVではなくMVという呼称が一般的になって久しいです。
この映像も最たる例だと思います。
RadioheadのA Moon Shaped Poolというアルバムに収録されている
Daydreamingという楽曲のミュージックビデオ。
Radiohead Daydreaming
監督はポール・トーマス・アンダーソン(通称PTA)。
彼は、この作品が収録されたフィルムを世界のミニシアターにメッセージ付きで送りました。粋です。
日本で届いたのは早稲田松竹。僕も当時、映画館まで足を運んで鑑賞しました。
ボーカルのトム・ヨークが例の無気力な感じで、次々にドアを開けて部屋から部屋へ移動していくんですが、どの部屋にもたくさんの人がいて、みんなトム・ヨークには無関心。トム・ヨークも誰にも気を配らず、ずっと何かを探している様子。
まさに、タイトルのごとく白昼夢を観ているような作品。
映画の技術・演出については門外漢ですが、対象の背後から強い光が当たって、「まぶしい〜」みたいな感じが夢っぽくて、「パンチドランクラブとかでもこういう感じだったな〜」と夢見心地で早稲田松竹の椅子に沈み込んでたのを覚えてます。
トム・ヨーク×PTAというと、最近ではANIMAという作品がNetflixで公開されて話題になりました。
もはや、この楽曲はミュージックビデオという領域すら超えてるような感もあるんですが…
とにかく、「短い尺で物語を表現するキャッチーな映像作品」を生み出したミュージックビデオというウツワはとても魅力的だと思います。