【寺西南都】私はこうして作家になったpart2
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ある日、先輩の助言からそんな生活に別れを告げることに。
そこから様々な経緯を経て、なぜかプロの作家を目指すことになる。
作家になろうと思ったきっかけ
毎週末合コンに明け暮れる生活を卒業して
婚活を始めたものの、常につきまとうのが、“私ってなにもの?”問題だ。
婚活を始めたものの、常につきまとうのが、“私ってなにもの?”問題だ。
(当時は事務の仕事もやめていた)
「自分にはなにもないじゃん……」と気づいてしまったのだ。
何も持っていない自分では勝負できない。
そしてようやく、「シナリオをやってみよう」そう思った。
なぜ、ここで唐突にシナリオライターという道を思いついたのか。
実は私は幼い頃から、大のドラマ好きであった。
当時は学校から帰ってきてすぐの時間帯に再放送があり、夜は19時頃〜23時頃まで連ドラが放送されていた。
ほぼ、すべてのドラマを見ていたのではないだろうか。
そのくらい好きだった。
そんなドラマ好きの私は大学在学中に、青山にある『シナリオセンター』に半年だけ通い、シナリオの書き方をかじっていたのだ。
実はシナリオライターの道に行き着くまでに、遠回りをした。
数字が苦手なのに税理士の資格学校に行ったり、不器用なのに羊毛フェルトの講師になろうとしたりと……まぁすべて挫折したのだが。
そんなこんなで、
「シナリオライターってかっこいいじゃん? もてそうじゃん? 結婚できそうじゃん?」
という不純な動機で、ライターを目指す日々が始まった。
そして、シナリオセンターに復学してすぐ、恩師に言われた言葉が私のやる気に火をつけた。
「シナリオは努力したからといってうまくなるものではない。ある日、突然わかる日がきて、その瞬間、一気に上達するのよ」
つまり、それって一発逆転できるってことじゃん!!
これこそが私の天職!!
しかし、作家で食べていくようになるのはそう簡単なことではなかった……。
part3へつづきます
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