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広告代理店を辞め、イギリスへ脚本留学に行った私。
その後、日本で事務所に所属し、作家・脚本家としてのお仕事を始めるまでのお話です。 

たまたま見つけた脚本講座をきっかけに作家事務所へ

退職が決まり、留学したあとどうしよう…と行く前に色々検索している時、PTAという作家事務所が脚本家の講座を開くという情報を偶然見つけました。
ちょうど留学するまでの数ヶ月の期間だったこともあり、ちょうど良い機会と思い、通ってみることにします。
そこでは初めて脚本という仕事がどういうもので、どういった方々がどう取り組んでいるものかを知りました。
課題として脚本らしい脚本を書いたのも初めてでした。
そこで声をかけていただいたことをきっかけに、PTAに所属することになりました。
しかし、留学はすでに決まっていたので、作家として本格的に活動するのは一年後となります。

イギリスで学んだ映画と脚本

私が専攻したのは、「映画学」という日本ではあまり見かけない学問でした。
簡単にいうと、文学部で夏目漱石を研究する人がいるように、学問としてマーベルを研究している人がいるのが映画学です。
カメラワークから色彩構成といった映画のテクスト分析から、ハリウッド映画における女性の切り取られ方をジェンダーの視点から論考するなど、多様な授業を受けました。
日本の大学と違い、毎週100ページ近くの英語論文を読み込み、課題の映画を見て自分なりの意見を持っていかないと、完全に置いていかれてしまいます。
英語がとっさに出なくて授業中うまく議論に参加出来なかったり、悔しい思いも多くしました。
短編映画の脚本を3ヶ月かけて作り上げるという授業もあり、世界各国からのクラスメイトにダメ出しを食らいまくる貴重な経験も出来ました。
多種多様な授業を受けて、脚本の成績が一番良かったのには自分でも驚きましたが、でも、自分の道を何かが後押ししてくれているかも、と励まされた気分になりました。
今の時代の技術と周りの環境に感謝すべきことですが、留学しながら日本とのリモートワークで脚本の仕事も少しさせてもらっていました。学業と仕事に一生懸命だった留学生活を経て、帰国した現在に至ります。

作家として大切にしていること

もしここまで読んでくださった方がいたなら、私は何事も才能のあるタイプではありません。
全て努力と量でなんとかカバーする人生でしたし、同時に、その方法の限界にも向き合っている最中です。
まだまだ作家という仕事を語れる身ではありませんが、これまでの私の発見としては「その時点での自分のやりたいと思うこと、悔しいと思うことに出来るだけ素直になること」が大事なのかもしれないと思っています。
現時点での目標は、長編アニメ映画の脚本を書くことです(言霊)。これからも効率の悪いもがき方をしてしまうとは思いますが、ひとつひとつ、真摯に向き合っていきたいと思っています。